那覇のゲーム喫茶2人死傷 49歳の男を逮捕 供述通り凶器見つかる 遺族「ただただ残念」
25日に那覇市具志のゲーム喫茶店で従業員の男女2人が男に刃物で切り付けられ死傷した強盗殺人事件で、沖縄県警特別捜査本部は26日、記者会見を開き、糸満市の土木作業員の男(49)を強盗殺人容疑で逮捕したと発表した。男は26日午前に豊見城署に出頭した。容疑を認めているという。
捜査関係者によると、男の供述通りに犯行に用いたとみられる凶器が豊見城市内で見つかった。
県警によると、男は過去にもこのゲーム喫茶店を訪れており、犯行に至った動機や奪われた被害金の有無などの捜査を進めている。
県警は男を強盗殺人の容疑で27日にも那覇地検へ送致する予定。
首を切り付けられ死亡した女性従業員(47)の司法解剖も26日行われ、死因は首や腕など複数箇所を刺されたことによる失血死と判明した。男性従業員も重傷を負った。
男の逮捕容疑は25日午前6時8分ごろ、那覇市具志のゲーム喫茶店に客を装って入店し、従業員に現金を出すよう要求。女性を刃物で切り付けて殺害した疑い。
県警は25日、豊見城署に捜査員142人体制の特別捜査本部(本部長・崎原永克刑事部長)を設置。発生から一夜明けた26日午前、男が自ら豊見城署に出頭し、午後8時35分、同署で通常逮捕された。
26日も現場近隣の小学校などでは集団による登下校などが行われた。警察官が通学路の警戒に当たるなど、一帯は物々しい雰囲気に包まれた。
遺族がコメント「ただただ残念」
那覇市具志のゲーム喫茶店で起きた強盗殺人事件で26日、殺害された女性従業員の遺族は「私たち家族は、母がこのような形で亡くなり、ただただ残念でなりません。今はそっとしておいてほしい気持ちです」などと報道各社にコメントを発表した。