自分なりの音楽探す旅 元カラフィナのKEIKO

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 「自分の感性を前面に出して歌うのは新鮮で、わくわくする」と話すKEIKO

 2019年に解散した3人組ボーカルユニット「Kalafina(カラフィナ)」の元メンバーで、ソロデビューしたシンガーKEIKOが、配信シングル2曲をリリースした。ソロでの楽曲制作について「自分なりの音楽を探す、長い旅が始まった気分」と語る。

 NHK「歴史秘話ヒストリア」のテーマ曲などで知られる人気ユニットの一員として、美しいハーモニーを響かせてきた。解散後、「ソロでやりたいことを聞かれても、最初は何も出てこなかった」と振り返る。

 約半年間、音楽と距離を置き、ごく普通の女性として日々を送るうちに「カラフィナの世界観とは違う、等身大の自分を歌で表現したい」との思いが芽生えた。

 新曲「命の花」は朗々と歌い上げるバラード。「Be Yourself」はアップテンポで力強いボーカルが印象的だ。ハーモニー重視のユニット時代とは異なる音域や歌い方も積極的に取り入れており、録音した歌声を聴いて「これが私?」と驚いたこともあるという。

 「命の花」では、作詞に初挑戦。曲からイメージを膨らませて言葉を紡ぐ作業は「夢中になれて楽しかった」。単語を選ぶ際には、意味よりも「音の響き」を優先した。「歌とは心地よく響くもの。その価値観は今も変わっていません」

 次の目標は、カラフィナをプロデュースした作曲家梶浦由記と再び仕事をすること。「それまでに自分の引き出しを増やして、梶浦さんをあっと言わせたい」と笑った。