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怪我からの復帰が期待されるバルセロナBのMF安部裕葵【写真:Getty Images】

安部裕葵、日本でのリハビリ続行 贔屓紙がレポート「7月1日までバルセロナに戻らない」

スペイン政府が外国人に課す検疫期間を回避するため、7月1日以降にスペインへ

バルセロナのBチームに所属する日本代表MF安部裕葵は、今年2月に右足大腿二頭筋断裂の手術を受け、現在は日本に帰国してリハビリを続けている。新型コロナウイルスの感染防止対策の観点からも、「7月1日までバルセロナに戻らない」ことが決まったという。バルセロナ贔屓紙「スポルト」が報じている。

安部は2月2日のセグンダ・ディビジョンB(スペイン3部相当)第23節プラット戦(2-1)で、0-1の後半23分から途中出場。だが、同点とした直後の同34分に相手DFを抜き去った瞬間、右ハムストリングを押さえて転倒した。表情をしかめたまま、1人では歩くこともできず、最後はおぶわれてピッチを去った。

同5日にはバルセロナが右足大腿二頭筋の腱断裂を発表し、11日にフィンランドで手術。Bチームで公式戦20試合に出場し、4点をマークしていた安部にとって無念の負傷だった。

当時は東京五輪が半年後に迫っていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて来夏への延期が決定。長期離脱を強いられていた安部にとって、東京五輪の延期決定は大会出場に可能性を見出すものとなり、日本に帰国してリハビリに励んでいることをバルセロナ公式インタビューでも明かしていた。

世界で5番目に多いコロナ感染者を出しているスペインは4月末に一部外出規制が緩和されるも、5月20日に国家非常事態宣言の2週間延長が議会で可決。リーガ・エスパニョーラは6月11日の再開を目指しているが、正式決定には至っていない。そのなかで、安部の処遇について進展があったようだ。

スペイン紙「スポルト」は「ヒロキ・アベは7月1日までバルセロナに戻らない」との見出しで最新状況をレポート。「スペイン政府がスペインへ来る外国人に課す検疫期間を回避する」観点からも、バルセロナが日本でのリハビリ継続を望んだという。

「もともとヒロキ・アベが昇格プレーオフに出場する可能性はまったくなかったとはいえ、クラブの狙いは選手がバルセロナでリハビリを続けることだった。しかし、(スペイン)政府が外国人に課す検疫期間により日本人が少なくとも同措置が解除される7月1日まで母国に残るようにという決定をさせた。その前に戻るとすれば、選手は免疫条件を満たす施設で2週間を過ごさなければならず、クラブ・アスルグラナは現在フィジカルコーチとトレーニングしている東京の施設でリハビリを継続することを望んだ」

新型コロナウイルスの情勢により、安部のリハビリプロセスは随時変わっていきそうだ。

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