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Photo:©︎LUCASFILM/20TH CENTURY FOX / Album/Newscom、ゲッティイメージズ

『スター・ウォーズ』、わざと「使えないシーン」の撮影をした理由がさすが

映画『スター・ウォーズ』シリーズでおなじみの俳優マーク・ハミルが、今だから明かせる“あの名シーン”に関する制作秘話について語った。(フロントロウ編集部)

マーク・ハミルがあの名場面の裏側を暴露

 2015年から始まった続3部作の完結編である映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』をもって、40年以上続いた壮大な物語に幕を閉じた『スター・ウォーズ』シリーズ。1977年に記念すべき第1作目が公開されてから現在に至るまで、世界中のファンを魅了し続けてきた同シリーズの旧3部作と続3部作にルーク・スカイウォーカー役で出演した俳優のマーク・ハミルが、自身のツイッターで“あの名シーン”の撮影の裏側を明かした。​‌

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ルーク・スカイウォーカー役の俳優マーク・ハミル。

 数ある名シーンのなかで最も印象的なシーンといえば、やはり旧3部作の第2作目である『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』で、悪役ダース・ベイダーがマーク演じるルークに自分が「お前の父親だ」と告げるシーン。この衝撃の事実について撮影前に聞かされていたのは、マークを含む限られた人たちだけだったというのはすでに知られた話だが、じつはマークはそのヒミツを1年以上も1人で抱え続けなければならなかったという。​‌

 「出演者もスタッフも完成した映画を見て初めてその事実を知ったんだ。実は撮影をした時、ベイダーのセリフは『お前は真実を知らない。オビ=ワンがお前の父親を殺したのだ』というものだった。後からセリフが書き換えられることを知っていたのは、アーヴィン・カーシュナーとジョージ・ルーカス、そして僕の3人だけだった。1年以上、ヒミツを守らなきゃいけなくて、ものすごく苦労した」

 本編が完成するまで1年以上ものあいだ、マークを除く出演者やスタッフたちを欺き続けたこともすごいが、そのままでは「使えないシーン」を撮影してまで、ヒミツを守り抜くとはさすが。ちなみに、本編では撮影したシーンの映像はそのままに、セリフだけ後から吹き替えて“加工されたシーン”に差し替えられた。 ​‌

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若かりし頃のマーク。

 映画『アベンジャーズ』シリーズなどのマーベル作品や、昨年、10年の歴史に幕を下ろしたドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』は、ネタバレを防ぐために過剰とも言える防止策を取っていたことで知られるが、もう40年以上前から偽シーンの撮影や秘密保持のために徹底した対策を取っていた『スター・ウォーズ』シリーズは、まさにその先駆け的な存在だったのかもしれない。(フロントロウ編集部) ​​‌