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郊外を走行する水間鉄道の車両=大阪府貝塚市で2020年5月21日、菱田諭士撮影

「とめたらあかん」運転士8人の水間鉄道 地域の足守るため今日も走る 大阪

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 新型コロナウイルスの感染防止のための外出自粛で、鉄道各社の経営は厳しくなっている。大阪府貝塚市の水間鉄道(藤本昌信社長、社員70人)は大阪府南部を走るローカル鉄道。営業距離は全国で3番目に短く、運転士はわずか8人で「廃線のうわさが出てもおかしくない経営状況」(同社)だ。それでも、地域の足を守り続けてきたプライドを胸に、今年12月の開業95年に向けて今日も走り続ける。

 「ローカル鉄道の魅力は乗客との距離の近さ。運転席をのぞき込んでくる小学生がいて、顔見知りになったりします」。終点の水間観音駅(同市)までの乗務を終え、2両編成の電車から降りてきた運転士の森本晃司さん(53)はこう語ると、顔をほころばせた。

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