阿部詩「努力していくだけ」原沢「今できることを」/柔道
全日本柔道連盟は25日、書面決議による臨時理事会で1年延期となった東京五輪代表男女13選手の維持を正式に承認したと発表した。日本代表の男女監督が電話での代表取材に応じ、来夏への意気込みを口にした。
男子の井上康生監督(42)は選手と電話やオンライン上で意見交換をし、情報の共有を図っているという。「選手は新たに心を決めて闘う気持ちを持っている。準備を整え、成果を上げられると信じているので、一丸となって戦うのみ」と力を込めた。女子の増地克之監督(49)はコロナ禍の影響で練習環境が整わない難しさを指摘した上で「自分を見つめ直すいい機会だと伝えている。準備を怠らず、新しい発見を見つけてもらいたい」と鼓舞した。
代表権維持に関して、選手も反応した。女子52キロ級の阿部詩(うた、19)=日体大=はマネジメント会社を通じ、「代表としての覚悟を持ち続け、1年先の五輪に向かってどんな状況でも努力していくだけだと思っています」とコメント。男子100キロ超級の原沢久喜(27)=百五銀行=は「どんな環境でも、来年の五輪に向けて再スタートが切れるように、今できることを頑張ります」と自身の公式ツイッターで改めて誓った。