柔道五輪代表、13人維持承認 井上監督「一丸で闘う」
全日本柔道連盟(全柔連)は25日、書面決議による臨時理事会で、新型コロナウイルスの感染拡大により1年延期となった東京五輪代表13人の維持を正式に承認したと発表した。男女代表は2月までに決まっていた男子73キロ級の大野将平(旭化成)、女子52キロ級の阿部詩(日体大)らで、22日までに理事、監事全員の賛同を得たという。
全柔連は15日にオンライン形式で常務理事会と強化委員会を開催。国内外で試合再開のめどが立たないことから再選考は困難と判断し、代表選手を変えずに五輪に臨む方針で一致していた。
日本男子の井上康生監督は「一日でも早く選手が望む環境をつくり、一丸となって闘うのみ。チーム全体のモチベーションも上げていきたい」と決意を新たにした。日本女子の増地克之監督は実戦が遠のく状況を考慮しつつ「準備を怠らないで、新しい発見を見つけてもらいたい」と求めた。
新旧世界王者の丸山城志郎(ミキハウス)と阿部一二三(パーク24)が争い、唯一代表が決まっていない男子66キロ級の選考方式は新型コロナの感染状況を踏まえながら検討される。〔共同〕