お薬手帳を電子化してみたら、外出自粛にも効果があった
by 大和哲コロナウイルスの緊急事態宣言を解除に向かいつつある我が日本ですが、この原稿を書いている2020年5月21日現在、あいにく筆者の住む首都圏はまだ解除されておらず感染に気をつけねばならない状態です。人の居るところへの外出、長居もできるだけ自粛しております。
で、最近出歩かないように気を付けるようになって思ったこと。
世の中、スマホやパソコンで手続きすれば、お店に出向いたり、長時間滞在しなくても済むように今はいろいろな工夫が各所でされているんですねぇ。特定給付金の申請もそうですし、自動車税なんかもスマホで払えましたし。
そして筆者が今回、お店への滞在時間短縮効果があったな、と思ったのが「電子お薬手帳アプリ」です。
これは、処方箋薬局で薬をもらうときにその種類などが記録される「お薬手帳」の電子版という位置づけのスマートフォン用アプリなのですが、実はクリニック・病院からもらった処方箋を写真で薬局に送る「処方せん送信」機能もあるのです。ただし、薬の受け取り時には、本物の、紙の処方箋が引き換えに必要です。
筆者、ちょっとした持病を持っている(たいしたモノではないんですが)ので、月一程度で医院に通い、通い付けの処方箋薬局で薬をもらってこなければなりません。
その薬局が大きなスーパーマーケットの中に入っており、おまけに薬の数が多いために一包化してもらっているので受け取りまでにいつも非常に時間がかかるのです。
いつもだったらスーパーなので、受け取りまでの間、買い物でもして時間を潰せばいいのですが、このご時世、あまり外出の機会や時間は減らしたい。「お薬手帳アプリ」であれば、あらかじめ処方箋を送って家におり、薬ができた頃に受け取りに行けば、不要な時間つぶしなどせずに受け取ることができるのです。
お薬手帳アプリの使い方は簡単で、薬をもらいたい薬局を選び、医院でもらった処方箋をスマートフォンのカメラで撮影して、送信します。そして「お薬が準備できました」というメールが届いたら、薬局に処方箋、それと紙のお薬手帳を持って行くだけ。
ちなみに、筆者が使っているのは「ポケットファーマシー」というアプリで、これは筆者の利用している薬局がそれを指定しているからこれを使っているわけでして。他の薬局ではその薬局の指定アプリを利用することになるようですが、だいたいどのお薬手帳アプリも最近は処方せん送信機能を持っているようですよ。
で、薬局では「ポケットファーマシーで先に送りましたー」と伝えつつ受付で処方箋を渡すと「ハイハイ」と薬局の方は慣れた手つきでお薬を出してくれます。後は、いつも通り薬の説明を受けて、お会計をして、お薬を受け取って、終了。うん、非常に簡単です。
おくすり手帳アプリというだけあって、アプリの中には今回もらったお薬の情報も取り込まれています。これがいい感じで、紙のおくすり手帳に貼られるシールの「薬の内容」よりも非常に親切でわかりやすく書かれているのにも好感が持てます。
ただ、アプリのお薬手帳だけで、紙のお薬手帳も持って行かないとなにやら点数の関係で薬代が若干高くなるので、紙のお薬手帳ももっていかないといけないのには何かちょっと不満を感じるのですが……厚生労働省さん! なんか矛盾してませんか?
なお、筆者が使っている薬局では、アプリは「ポケットファーマシー」でしたが、薬局によって使用しているアプリが違います。なので、そこは事前に調べておく必要がありますが、医院・病院に定期的に通って処方箋薬局に定期的にお薬をもらいに行く方は、「電子お薬手帳アプリ」チェックしておくといいですよ。