3.5mmイヤホンマイク端子がなくても大丈夫。「Pixel USB-Cイヤフォン」&「3.5mm変換アダプタ」
by 法林 岳之スマートフォンで通話するとき、普段なら端末を耳に当てれば、話すことができるが、ビデオ会議やビデオチャットは、相手の顔を画面に表示しながら話す。そこで欠かせないのがイヤホンマイク。
イヤホンマイクと言えば、以前は移動中の通話などに使うくらいだったが、最近、テレワークやオンライン飲み会などで頻度が増えてきたこともあり、使用頻度が増えている。ただ、ここ数年、各社のスマートフォンは3.5mmイヤホンマイクをなくしたモデルが増えていて、その代わりに、BluetoothやUSB Type-C外部接続端子を利用したイヤホンを使うケースが多い。
USB Type-C外部接続端子に接続するイヤホンマイクは、いろいろなところで販売されていて、いわゆる「100均」などでも売られているけど、知人から「買ってみたら、使えなかった」という相談を受けた。
実は、スマートフォンのUSB Type-C外部接続端子は、機種によって、仕様が違い、それぞれの仕様に合わせたイヤホンマイクを選ぶ必要がある。
まず、ひとつはUSB Type-C外部接続端子にもアナログ信号が出力される機種。たとえば、ソニーのXperia XZ2/XZ3やXperia 1/5、ファーウェイのHUAWEI P30 Pro/P20 ProやHUAWEI Mate 10 Pro/Mate 20 Proなどが該当する。これらの機種は市販のUSB Type-C接続のイヤホンマイクを挿せば、そのまま利用できる。ちなみに、普及価格帯のHUAWEI P30 lite/P20 liteなどは、アナログ信号の出力に対応していないので、注意が必要だ。
一方、それ以外のほとんど機種は、USB Type-C外部接続端子からアナログ信号が出力されておらず、デジタル信号が出力される。そこで、DAC(Digital Analog Converter)と呼ばれるチップを内蔵したイヤホンマイクを接続すると、デジタル信号がアナログ信号に変換され、通話やサウンドの再生が可能になる。つまり、前述の知人が買ったイヤホンマイクは、DACを内蔵していないタイプだったわけだ。
DACを内蔵したUSB Type-C接続のイヤホンマイクは、各社から発売されていて、Amazonなどを見ると、2000円以下のものも販売されている。音質にこだわりたい人は、僚誌「AV Watch」などをご覧いただくとして、スマートフォンユーザー的に安心して使えそうなのがGoogleが販売する「Pixel USB-Cイヤフォン/earbuds」。
Pixel USB-Cイヤホンは、元々、同社のスマートフォン「Pixel」シリーズに同梱されているもので、それがGoogleストアで個別に販売されている。Pixelシリーズ専用というわけではなく、他のAndroid 9以降を搭載したスマートフォンでも利用できる。
イヤホン部は耳の凹みに装着するタイプで、装着感は軽く、長時間、着けていても苦にならない。音楽を集中して聞くときは、耳に挿すタイプのカナル型が人気だけど、ビデオ会議やビデオチャットは長くなることもあるし、自分も声を出すことが多いので、カナル型のイヤホンマイクはちょっと違和感がある。少し周囲の音が聞こえてこないと、在宅勤務中、宅配便がチャイムを鳴らしても気づかない恐れがある。価格は3520円と、それなりだが、Googleストアで購入したところ、送料無料で届けてくれた。
一方、自分がこれまで使ってきた3.5mmイヤホンプラグのイヤホンマイクを使いたいときは、同じくGoogleストアで「Google USB-C - 3.5 mm アダプター」も販売されているので、これを選ぶのも手。このアダプターはDACを内蔵しているので、USB Type-C外部接続端子からデジタル信号しか出力されていない機種でもイヤホンマイクを使うことができる。ちなみに、同様の変換アダプタでもDACを内蔵していないタイプは、前述の通り、USB Type-C外部接続端子からアナログ信号が出力されている機種でしか音が出ないので、注意が必要だ。
メーカー | 品名 | 購入価格 | 購入場所 |
---|---|---|---|
Google Pixel USB-C™ イヤフォン | 3520円 | Googleストア | |
Google USB-C - 3.5 mm アダプター | 1320円 | Googleストア |
Amazonで購入
: