分散、短縮学校徐々に

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登校する児童らを見守る伊達署員ら(25日、伊達市で)

県教委 部活再開「8日から」通知

 県の休校要請解除後、初の月曜日となった25日、県立高校や公立小中学校では、分散登校や短縮授業などが続々と始まった。県教委は今週を通常授業に向けた準備期間と位置付けており、6月1日から全学校の通常授業再開を目指している。

 県立高校88校は4月21日の臨時休校以来の再開で、学年ごとや、出席番号の奇数と偶数などで生徒を分けた分散登校を29日まで実施する。

 公立小中学校は自治体ごとに対応が分かれ、郡山市や南相馬市などは25日から短縮授業を開始。感染者が多い福島市では、リスク軽減などのため、29日まで分散登校を続ける。

 25日から小3以上で午後の授業を再開した伊達市では、登校に不慣れな児童が交通事故や犯罪に巻き込まれないよう、伊達署が通学路での見守り活動を始めた。署員らは登校する児童らに「行ってらっしゃい」と声をかけ、横断歩道で誘導などを行った。市立保原小の堀部誠校長は「子どもたちは久しぶりの登下校になるので、非常にありがたい」と話した。

 また、県教委は同日、部活動の再開は6月8日からとするよう県立学校や市町村教委に通知した。国が策定した衛生管理マニュアルに基づき、十分な感染対策を行った上で実施してもらう。練習試合などは、感染防止対策を行い、保護者や生徒本人の意向を十分に尊重した上で13日から実施可能とした。

 また、家庭科の調理実習や、狭い空間で歌唱指導を行う音楽の授業など感染リスクが高い学習の開始時期については「学校再開から1か月後」としている。