首都圏の人出、早くも解除ムード ヤフー調べ
緊急事態宣言が解除されるとの見方が広まった23~24日の週末、首都圏で人出が増加する傾向が強まった。ヤフーがスマートフォンの位置情報を分析すると23日の土曜、24日の日曜ともに前年の同じ時期に比べて70%前後の水準となった。早くも解除ムードが漂った。
「Yahoo!JAPANアプリ」を導入したスマホの位置情報から、47都道府県を訪れた人の増減を前年同期の同じ曜日との比較で推計した。
東京都内の土曜の減少率は4月18日に44%減で最大となったが、5月23日には33%減と縮んだ。日曜も最大42%減少していたが、5月24日は35%減だった。特に土曜の減少幅の縮小が目立った。
東京23区でみると、前年比で減少率が最も小さかったのは練馬区で、土曜が22%減、日曜が23%減った。足立、板橋両区が続き、広域で集客する大型スーパーなどがある郊外を中心に人出が増えた。千代田、中央など都心区の減少率も縮小傾向にあるが、依然として50%以上減っている。
埼玉県と神奈川県は土日ともに減少率が30%を割った。千葉県は30%を上回ったが、千葉市は20%台だった。