福岡県高野連、独自大会開催断念 全国初の判断

 福岡県高野連は25日、福岡市内で、夏の県大会中止の代替となる独自大会開催断念を発表した。全国初の判断となる。

 理由として(1)新型コロナウイルス防止策を講じても安全を確保できない(2)試合後感染者が出た場合、関係各所に迷惑をかけ誹謗中傷を助長する(3)練習不足で熱中症多発の場合、コロナとの見極めには限界があるなど医療現場に負担を負わせる(4)学業遅れ挽回のため土曜授業、夏季休暇短縮が予想される中、考査など必須で学校教育上の課題が残る(5)他の部活動が大会中止を決めており、防止に協力し、次の目標に立ち向かう-をあげた。

 22日の常任理事会では開催を望む意見もあったが、「まだ分散登校の状態。後ろ3つの問題は動かないので早めに判断した。他地区の動向は気にしなかった。苦渋の決断でした」と野口敦弘理事長。加盟校に通知し、日本高野連、県には報告した。なお3年生の6月解禁見込みの練習試合参加は制限しない。9月からの秋季大会開催は8月まで様子を見て検討する。