伊藤忠、ラズパイ活用の体温検知デバイスを発売 AIによる顔認識も

伊藤忠テクノソリューションズとスタートアップのIdeinは5月22日、「Raspberry Pi」を活用した体温検知デバイスを発売した。企業の受付や物流施設の出入り口などに設置すると、AIが発熱の疑いのある人を自動検知する。新型コロナの感染拡大防止などに役立てる。

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 伊藤忠テクノソリューションズとAIスタートアップのIdeinは5月22日、低価格の小型コンピュータ「Raspberry Pi」を活用した「体温検知AIデバイス」を発売した。AIによる顔認識機能と表面温度の測定機能を備え、企業の受付などに置くと、発熱の疑いのある来訪者を自動で検知するという。新型コロナウイルス感染拡大防止などに役立てる。

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 来訪者は、同デバイスの約50cm手前で数秒停止すると、非接触で体表面の温度を計測できる。AIによる顔認識機能を備え、受付担当者や警備担当者などが、発熱の疑いがある人物を識別して特定できるという。

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マスクのまま測定可能(左)。発熱が疑われる場合は検温を促す表記が出る(右)

 デバイスが小型で軽量のため、大掛かりな設置工事なしで導入できる。販売は50台から。価格は1台当たりの初期費用が12万円(税別)からで、運用費が月額8万円(税別)以上掛かる。

 両社は現在、デバイスの設置場所や対象者の画像データなどの検知情報を集約するクラウド型の管理システムを開発中で、検知情報をメールなどで送れるようになれば、警備担当者が不在でも導入できるとしている。2020年夏の提供を予定する。