https://www.cnn.co.jp/storage/2020/05/25/c20c7b65347b44618b8b31e6efcb7764/t/768/432/d/01-deborah-birx-mask-0522.jpg
新型コロナウイルス対策を担当するバークス調整官/Alex Wong/Getty Images

ホワイトハウス調整官、マスクの有用性強調もトランプ氏を擁護

(CNN) 米ホワイトハウスで新型コロナウイルス対策を担当するバークス調整官は24日、感染拡大の防止にマスクが役立つという科学的な証拠があると述べ、改めて着用を呼び掛けた。一方、公の場でマスクを着けないトランプ大統領については、対人距離を確保しているはずとの見方を示した。

バークス氏はFOXニュースとのインタビューで、これまでに実施されたあらゆる実験により、マスクには他人に飛沫(ひまつ)が飛ぶのを防ぐ効果があるというはっきりした証拠が示されていると語った。

また、一部の国民が「マスクを着けない権利」を主張していることについて、こうした人々に向ける言葉を問われ、「互いを思いやる米国民として、公の場で対人距離を確保できない場合はマスクを着ける必要がある」と述べた。

トランプ氏にマスクを着けてほしいと思うかという質問には、同氏と常に同席しているわけではないとしたうえで、「ほとんどの場で6フィート(約180センチ)の対人距離は保たれていると想定している」と答えた。

トランプ氏は先週、ミシガン州で自動車大手フォードの工場を視察した際も、マスク着用を義務付ける同社のルールに反してただ一人マスクを着けない場面が見られた。

バークス氏はABCとのインタビューでも、無症状の感染者が知らずに感染を広げてしまう可能性を指摘。「外出先で距離が確保できなければ、マスクを着ける必要がある」と強調した。