テンセント子会社が資本業務提携によりマーベラスの筆頭株主に―世界レベルのIPの育成、5Gへの対応見据え
マーベラスは5月25日、中国Tencentの子会社Image Frame Investmentと資本業務提携を行うことを発表しました。
by 《technocchi》『牧場物語』『閃乱カグラ』シリーズで知られる国内のマーベラスは5月25日、中国Tencentの子会社Image Frame Investmentと資本業務提携を行うことを発表しました。
マーベラスは、これまでオンライン・コンシューマー・アミューズメントゲームや音楽・映像・舞台・ミュージカルなどマルチメディアに展開する総合エンターテインメント企業として、強力なIP(知的財産)の確立を推進。
世界での競争に備えたこれからの戦略を実行していく際、新たな事業機会への挑戦と、エンターテイメント市場におけるプレゼンスの向上、および持続的な成長を可能とする体制構築に繋がる大型投資を可能とすることから、Tencentグループとの、資本と業務の双方の提携が必要との判断に至ったとのことです。
本提携で、最新の無線移動通信システム5Gによる、新たなアプリやサービスの登場、新型コロナウイルス感染症による生活様式や働き方の変化に伴うビジネスチャンス、技術の高度化や多様化に対応するための投資の増大に備えることが可能とされています。
また、『牧場物語(英題:STORY OF SEASONS)』のモバイルゲーム展開については、2019年3月のTencent Technologyとのライセンス契約を基に、今後IPの展開を目指していくとされています。
資本提携では、マーベラスによる第三者割当増資と売り出しにより、Image Frame Investmentが議決権の20%程度の株式を取得し、マーベラスが持分法適用会社となる予定。第三者割当による調達資金は49億6702万800円。そのうち発行諸費用6,000万円を除いた手取り49億702万800円が、新規IP創出及び新規事業展開、既存IPのグローバル展開に用いられるとのことです
本業務提携により、マーベラスおよびImage Frame Investmentが協力し取り組む内容として以下が箇条書きで明示されています。
マーベラスによる以下の実現
・当社の既存 IP のリッチコンテンツ化とグローバル化
・新規 IP の創出に向けた大型投資
・新規事業展開のための投資
・最先端技術の習得及び活用
Image Frame Investment による以下の実現
・グローバル展開可能な新規 IP の創出及び育成
・日本の独特な文化の理解と中国市場における事業展開