ペットボトルに背番号、ロッカー利用回避 関西J1の3クラブ、2カ月ぶりに練習再開

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 緊急事態宣言の解除を受け、関西に本拠を置くサッカーJ1のセ大阪、ガ大阪、神戸の3クラブが25日、約2カ月ぶりにトレーニングを再開した。各クラブは「3密」を防ぐため、複数のグループに分け、距離を取って練習するなど感染予防対策を実施。選手らは、非公開練習後に自宅などからオンラインで取材に応じる異例の形式で再始動した。

 セ大阪は飲料水の共用を避けるため、各選手に提供するペットボトルに背番号を記すなどの対策をした。主将のMF清武は「まだ距離を取っての練習だが、顔を見て話すことができて少し安心できた」と語った。ガ大阪の選手たちは駐車場からグラウンドへ直接移動し、ロッカールームの利用を避けた。緊張感のある中での再開だが、主将のDF三浦は「サッカーをやりたくてうずうずしていた。練習場に来るのも久しぶり。ありがたみを改めて感じた」と振り返った。

 神戸は、練習前の駐車場でのドライブスルー検温、握手とハグの禁止や、各自での練習着の洗濯などをルール化。フィンク監督は「医療の専門家のアドバイスを聞きながら準備を進めていく。Jリーグの中でお手本になるようなチームになりたい」と話した。【長宗拓弥、大東祐紀】