感染者判明、来場者にメールで通知…県が追跡システム運用へ
岐阜県は22日、県有施設などの来場者から新型コロナウイルスの感染者が確認された場合、同じ日に訪れた人にメールで知らせる「県感染警戒QRシステム」を導入し、30日から運用すると発表した。クラスター(感染集団)発生時などの追跡調査に役立てる。
対象となるのは、県美術館や県図書館など247の全県有施設と県が主催するイベントの会場で、入り口などにQRコードを設置する。訪問者がスマートフォンでコードを読み込み、自分のメールアドレスを登録する仕組みだ。
登録者が感染者と同じ日に訪れていたことなどが判明した場合、県が登録者に相談先一覧などを含む対応方法を示したメールを送る。利用者のプライバシーに配慮し、登録するのはアドレスのみで60日後に消去される。
システムの開発や維持にかかる予算は約900万円で、運用開始後に来場者の登録状況を検証する。県は、市町村の施設やイベントにもシステムを拡大させたい考えだ。
大阪府でも、店や集客施設で感染者が確認された場合、同じ日時に居合わせた他の客らにメールで通知するシステムを、今月中に導入する方針を示している。