大和堆の北違法操業取り締まりへ、海保巡視船が新潟から出港
日本海の好漁場「大和(やまと)堆(たい)」周辺でイカ漁のシーズンが始まるのを前に、北朝鮮漁船の違法操業を取り締まるため海上保安庁の巡視船が25日、周辺海域に向けて新潟港(新潟市)を出港した。
新潟港には、全国から大型巡視船など数隻が24日までに次々と入港。25日朝から順次出動していった。海保関係者によると、取り締まりは26日頃から始める。
大和堆は石川県・能登半島の北西約300キロの排他的経済水域(EEZ)内にあり、6月からイカ漁の漁期に入る。北朝鮮漁船の違法操業は2017年から活発化し、同庁は音声や放水などによる退去警告を開始。17年度は1923隻、18年度は1713隻、昨年度は1320隻に警告した。
昨年10月には水産庁の漁業取締船と北朝鮮漁船が衝突した。今年の取り締まりにあたり、大和堆を管轄する第9管区海上保安本部は今月18、19日、水産庁と初の合同洋上訓練を行った。