物資補給失敗なし、最後の「こうのとり」がＩＳＳに到着

　国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に物資を運ぶ日本の無人補給船「ＨＴＶ（こうのとり）」９号機が２５日夜、ＩＳＳに到着した。水や食料など約６・２トンの物資を積んだこうのとりは２１日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）の飛行士らが滞在するＩＳＳへと飛行してきた。

　２５日夜にはＩＳＳに接近し、飛行士がロボットアームでつかんだ。２６日早朝にＩＳＳとのドッキング作業が完了する見通し。約１～２か月後に不用品を積んで大気圏に突入し、燃え尽きる。

　こうのとりは２００９年の初打ち上げから失敗なく補給を続け、ＩＳＳの運用に貢献してきた。今回の９号機を最後に引退する。今後は輸送能力を強化した次世代機「ＨＴＶ―Ｘ」が補給を担う予定で、２１年度の打ち上げを目指している。