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『ファイナルファンタジーVII リメイク』北米の初月セールスは『FF』シリーズ最高記録。現状PS4での北米年間累計売り上げ1位

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米国の調査会社NPC Groupは5月22日、2020年4月の北米月間ゲーム売り上げを公開。『ファイナルファンタジーVII リメイク』が北米ランキングトップに輝いた。『ファイナルファンタジー』フランチャイズとしての初月売り上げ本数・金額ともに過去最高記録を更新したという。前フランチャイズ記録保持タイトルは2016年12月の『ファイナルファンタジーXV』だ。

*NPDアナリストMat Piscatella氏による報告動画

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『ファイナルファンタジーVII リメイク』は北米でのPS4年間累計売り上げ1位となっているほか、各種プラットフォーム合算の年間累計売り上げランキングでは3位。累計1位・2位は、根強い人気を誇る『Call of Duty: Modern Warfare』と『あつまれ どうぶつの森』。なおNPD統計データには、Activision BlizzardのBattle.net経由のセールスおよび任天堂タイトルのデジタルセールスは含まれていない。

北米におけるゲーム市場消費額は前年同月比で73%伸びており、記録されている中では4月の月間消費額として過去最高(約14億6700万ドル)。2008年4月の12億ドルを大きく上回る結果を残した。そのうちソフトウェアに絞った消費額は6億6000万ドルで、前年同月比55%増。こちらも2008年4月の記録を更新しており、ゲーム市場全体として好調な月であったことが読み取れる。

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4月10日に発売された『ファイナルファンタジーVII リメイク』は、発売から3日間で世界出荷・ダウンロード販売本数が350万本を突破(スクウェア・エニックス)。好調なスタートを切り、北米にて記録的な月間売り上げを残すことになった。なおイギリスでのUkie/GSD週販チャートでは、初週1位に輝いていたものの、パッケージ販売は『ファイナルファンタジーXV』の約半分。ゲーム市場全般としてのデジタル販売比率の上昇や、同国の都市封鎖による影響を少なからず感じさせる販売データも見られた(gamesindustry.biz)。

デジタル販売の話でいうと、あくまでも参考値ではあるが、調査会社SuperDataによる『ファイナルファンタジーVII リメイク』の4月デジタルセールスは推定220万本。『ファイナルファンタジー』フランチャイズおよびPlayStation独占タイトルとして新記録になると伝えている(SuperData)。パッケージ版を購入しづらい環境に置かれたプレイヤーが多かったことから、デジタル販売比率が高かったとSuperDataは説明。なお、これまでPlayStation 4独占タイトルとしての初月デジタルセールス記録は、『Marvel’s Spider-Man』が保持していた。

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複数の調査会社より、好調ぶりが伝えられている『ファイナルファンタジーVII リメイク』。同作は、1997年に発売された『ファイナルファンタジーVII』のミッドガル脱出までを元に、オリジナル要素を加えたリメイク作品として生まれ変わったタイトルだ。コマンドバトルと直感的アクションを融合した戦闘、最新のグラフィック技術によるリアルな世界観の再現、オリジナル版では描けなかった細部の掘り下げなど、入念なこだわりによって話題が話題を呼ぶことに。発売後にはストーリー考察も盛り上がり、賛否はあれど議論を活性化することに成功。複数作で展開予定ということで、続くタイトルがどのような形式で販売されていくのか、続報が待たれる。