「感染者数や死者数、少なく抑え込めている」 首相記者会見要旨
by 会員限定有料記事 毎日新聞安倍晋三首相は25日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「緊急事態宣言」について、全国で解除すると発表した。4月7日に始まった緊急事態宣言は約1カ月半で終了する。
安倍首相の記者会見での主な発言は以下の通り。
<冒頭発言>
本日、緊急事態宣言を全国で解除する。足元では全国で新規感染者は50人を下回り、一時は1万人近くいた入院患者も2000人を切った。世界的にも極めて厳しいレベルで定めた解除基準を全国的にクリアしたと判断した。
我が国では緊急事態を宣言しても罰則を伴う強制的な外出規制などを実施できない。それでも日本ならではのやり方でわずか1カ月半で今回の流行をほぼ収束させることができた。
本日、ここから緊急事態宣言全面解除後の次のステージへ国民とともに力強い一歩を踏み出す。目指すは「新たな日常」を作り上げることだ。社会経済活動を厳しく制限するこれまでのやり方では、私たちの仕事や暮らしが立ち行かなくなる。感染状況に目を凝らしながら来月、再来月と日常を段階的に取り戻していく。
各種イベントも100人程度から始め、感染状況を見ながら、1000人規模、5000人規模、更には収容率50%へと順次拡大する考えだ。感染リスクをコントロールしながらどうすれば実施できるかという発想が重要だ。
100を超える業種別の感染防止対策ガイドラインを参考に事業活動を本格化していただきたい。政府もガイドラインに沿った感染防止の取り組みに100%補助を行うなど、最大150万円の補助金で中小・小規模事業者の事業再開を応援する。
ガイドラインを完全に守って行動しても、感染リスクをゼロにはできない。感染を抑えながら完全なる日常を取り戻す道のりはかなりの時間を要す…
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