阪大と製薬会社が開発中のワクチン、動物実験で抗体価上昇 新型コロナ

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 大阪大と共同で新型コロナウイルスのワクチン開発に取り組む製薬ベンチャー「アンジェス」(大阪府)は25日、動物実験で抗体価の上昇が確認できたと発表した。大阪大の森下竜一教授は「実験結果の詳細は公表できないが、順調に進んでいる。予定通り7月に臨床試験に入りたい」と話している。

 開発中の「DNAワクチン」は、ウイルスの遺伝子情報を環状のDNA(プラスミド)に組み込んで投与することで、体内で抗体ができる仕組み。同社によると、3月下旬に動物実験を開始し、マウスとラットで抗体価の上昇が確認できたという。今後、動物での安全性試験の結果を確認し、臨床試験に進む予定。【御園生枝里】