黒川氏ら4人の常習賭博容疑、弁護士4人が東京地検に告発状を郵送

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言中に賭けマージャンをしたとして、22日付で辞職した黒川弘務・前東京高検検事長(63)について、岐阜県弁護士会と東京弁護士会所属の弁護士4人が25日、常習賭博容疑での告発状を東京地検に郵送した。告発対象には、一緒に賭けマージャンをしていた産経新聞記者2人と朝日新聞社員の元記者1人も含まれている。

 法務省が22日に公表した調査結果では、黒川氏が今月1、13日頃に産経記者らと東京都内の産経記者の自宅で賭けマージャンをしていたと認定。1000点100円のレートで、参加者の間で1万~2万円程度の現金のやりとりがあったとした。4人は約3年前から月1、2回程度、賭けマージャンをしていたという。

 告発状では、同省の調査結果を踏まえ、「仮に月2回とすると、3年間で72回の賭博をしていたことになる。常習性は顕著で賭け金も多額だ」と指摘している。

 告発状の郵送を受け、産経新聞社広報部は記者2人について「すでに記者活動は停止させている」とした上で、「調査結果が固まり次第、厳正に対処します」とコメント。朝日新聞社広報部は「告発に至ったことを重く受け止め、信頼を損ねたことを改めておわびします」とし、社員の役職を外して人事部付としたことを明らかにした。