9月入学、地方団体から慎重論相次ぐ…自民チーム聞き取り

 学校休校の長期化を受け、9月入学・始業の導入を検討している自民党のワーキングチームは25日、地方団体から聞き取りを行った。全国市長会の立谷秀清会長(福島県相馬市長)は市区長のうち80・4%が「慎重」または「反対」だとする調査結果を示した。

 全国町村会の荒木泰臣会長(熊本県嘉島町長)も8割の町村会長が反対だとし、「現在の不安定な状況で判断されるべきものではない」とくぎを刺した。全国知事会の飯泉嘉門会長(徳島県知事)は結論を出す日程感を早急に示すよう求めた。

 その後の自由討議では、出席議員から「現場に混乱を招く」「国際競争力の点からも必ずしもプラスではない」などと否定的な意見が噴出した。