「離れていても“そば”にいるよ」 会えない家族、友人に「そばの手紙」 新潟・十日町

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため外出がままならず、親しい人と会う機会が減っていることから、特産のそばで知られる新潟県十日町市観光協会は25日、「そばの手紙を送ろうキャンペーン」を始めた。「離れていても“そば”にいるよ」という思いや「コロナ問題が終息したら絶対に会いましょう」という願いが込められている。

 このキャンペーンは、離れて暮らす家族やなかなか会えない友人などへ、同市特産のそばとともに、ぬくもりが伝わる手書きの手紙を送る。メールや無料通信アプリ「LINE(ライン)」だけでは伝わらない「そばにいたい」という気持ちを伝える試みだ。

 JR十日町駅西口の十日町市総合観光案内所で「そばの手紙」(税込み200円)を購入。参加する市内4社が製造している4種類の乾そばから一つ、同時に美人林、棚田など12種類の観光絵はがきから1枚を、それぞれ選ぶ。手紙を添えて観光案内所に託すと、宛名にそば1束、絵はがき1枚、手紙が配達される。

 担当する山岸夏来さんは「先が見えず不安も多い今、そばと手紙で明るく乗り切ることができれば。県外の方には『コロナ問題が終息したら十日町でお会いしましょう』と呼びかけたい」と話した。問い合わせは十日町市観光協会(025・757・3345)。【板鼻幸雄】