木村花さん自宅から遺書 警視庁、自殺図ったとみて捜査 女子プロレスラー急死

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 フジテレビの人気番組「テラスハウス」に出演し、23日に急死した女子プロレス選手、木村花さん(22)の東京都江東区内の自宅マンションから遺書が見つかっていたことが25日、捜査関係者への取材で判明した。警視庁は木村さんが自殺を図ったとみて調べている。

 捜査関係者によると、23日午前3時20分ごろ、別居の母親が119番した。東京消防庁の救急隊員らが駆け付けると、玄関は施錠され、ドアに「硫化水素発生中」との張り紙があった。木村さんはベッド上であおむけに倒れていた。心肺停止の状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。

 室内に残されていた手書きの遺書には、自殺をうかがわせる内容のほか、「産んでくれてありがとう」と母親への感謝が記されていたという。木村さんが倒れていた近くには洗剤の容器などがあり、警視庁は木村さんが洗剤などを混ぜて有毒ガスを発生させた可能性があるとみている。

 テラスハウスは、一般募集などで集まった男女6人が共同生活する様子を放映するリアリティー番組。木村さんは3月末の番組内の言動を巡ってSNS(ネット交流サービス)上で中傷を受け、母親に悩みを相談していたという。【土江洋範、最上和喜、鈴木拓也】