就活への影響「それほど深刻ではないだろうが、一括採用は見直すいい機会」経団連・中西会長
by ABEMA TIMES経団連の中西宏明会長は25日の記者会見で、新型コロナウイルスの就職活動への影響について、「それほど深刻ではないだろうが、一括採用について見直すいい機会」との認識を示した。
中西会長は「採用人数は変えないという声がある一方、旅行業界、航空業界などでは人数を抑えたり、採用そのものを一旦停止するという動きもある。“売り手市場”とされていた就活市場は変わったと思うか」との質問に、「日本の採用全体が大きくシュリンクしているかというと、幸いしてまだそこまでの減少にはなっていない。学生さんとしては、“この企業に入りたい”ということが叶わないことがあるかもしれないが、少しフレキシブルに考えていただければ、採用してくれる先はあると聞こえてきている。中小企業はそういう方を待っている、とおっしゃる方もいる。ただ一括採用という制度そのものは、やっぱりこういう時にまずく働く。一回採用試験に落っこっちゃったら、もう二度とチャンスが来ないみたいな、それはなんとか経済界も考え直して、通年採用が良い・悪いというより、もう少しフレキシブルな採用をしていくべきだ」と回答。
また、「日本企業にはいわゆる学閥のようなものが存在すると言われるが、企業や産業界において、何か人事上の役割があるのか。経済界における学閥についてどのように考えているか」との質問には、「いまさら無いんじゃないですか。色んな会社があって、色んなヒストリーがあって、文化があるから、一概には言えないが、うちの会社(日立製作所)はなんかは全く無くなっちゃいましたね」と話していた。(ANNニュース)