コロナ退散! 陶製の「アマビエ」お守り人気 使命感燃やす制作者 富山

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 新型コロナウイルス感染拡大の早期収束を願い、富山県朝日町横水の複合施設「なないろKAN」が、疫病退散の御利益があると伝わる妖怪「アマビエ」をモチーフにした陶製のお守りを販売し、人気を集めている。価格は1500円。

 アマビエは江戸時代後期に「疫病が流行した際には私の姿を描いた絵を人々に見せよ」と言って姿を消したと伝わる妖怪で、全国各地で関連グッズが誕生中。施設内の陶芸工房で地元の赤川焼の作品を焼く野村彰さん(67)も「当たり前の日常が一刻も早く元に戻る」ことを祈り4月から制作、販売を始めた。

 直径約12センチ。八方丸く収まるようにと八角形にこだわり、緑色の釉薬(ゆうやく)を施したものと、焼き締めタイプの2種類がある。上部の穴にひもを通して壁掛けにできる。野村さんは「制作することが使命であるかのように思えてきた」と話し、当面制作を続ける予定。【青山郁子】