世界トップシェアのミシンメーカーがマスク生産へ 輸出向け生産大幅減で
by 毎日新聞新型コロナウイルス感染拡大で、ミシンの生産と輸出が停滞するなか、ミシン製造会社「JUKI」では、自社製品と従業員を活用して子供用布マスクの生産に乗り出している。
同社は工業用ミシンで世界トップシェアを誇るが、感染拡大による海外の都市封鎖や現地の縫製工場の稼働停止を受け、主力の輸出向けミシンの生産が大きく減少している。
栃木県大田原市の同社工場では、普段は組み立て業務を行う社員ら約50人が、ショールームの展示用ミシンを活用したマスク作りを企画。日ごろ実感している子供用マスクの不足を補おうと、小中学生用の立体型布マスク3種類を4月下旬から1日計約1500枚作っている。完成品は本社がある東京都多摩市など同社国内拠点の自治体に贈られた。【佐々木順一】