天皇陛下が恒例の田植え、苗を1株ずつ丁寧に 秋に収穫、皇室神事に使用

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 天皇陛下は25日、皇居内の水田で、恒例の田植えをされた。米は秋に収穫され、11月の「新嘗祭(にいなめさい)」など皇室の神事で用いられる。

 苗はうるち米の「ニホンマサリ」ともち米の「マンゲツモチ」の2種類。4月に陛下が種もみをまいた。陛下はこの日午前11時過ぎから、長袖シャツに長ズボン、黒い長靴姿で約240平方メートルある水田に入り、腰を落として30センチほどに育った苗を1株ずつ丁寧に植えていった。

 皇居での米作りは昭和天皇が農業奨励などを目的に始めた。上皇さまを経て、2019年から陛下が引き継いでいる。【和田武士】