阪神・矢野監督、ガルシアは「中継ぎもある」 先発調整しながら幅広い起用を明言
阪神・矢野燿大監督(51)は24日午前、鳴尾浜で行っている2軍の集合練習を視察。球団広報を通じ、左肩違和感のため出遅れていたオネルキ・ガルシア投手(30)と話したことを明かした。昨年のクライマックスシリーズ(CS)で効果抜群だった中継ぎとしての起用法も披露。公約する日本一へ、ジョーカーにする。
開幕が遅れたことをプラスに転じさせる要素がある。鳴尾浜の2軍練習を視察した矢野監督が、左肩違和感で出遅れていたガルシアに言及。幅広い起用法を明かした。
「中継ぎも選択肢にあるし。今はもちろん先発の調整してもらいながら、いろんなオプションがある」
全員で行う集合練習、2日目。早くも2軍へと足を運んだ。その目的の1人がガルシアだった。
「今日はピッチングは見られなかったけど、本人とほんの少し、話すことはできた」
2月の宜野座キャンプ途中に左肩不安を訴えて戦線離脱。しかしコロナ禍により6月まで開幕が遅れたことで、いきなり戦力として計算できるメドが立った。
ジョーカーになり得る。来日1年目の一昨年は中日で13勝(9敗)をあげ、虎1年目の昨季は開幕ローテ入り。先発では18試合で3勝8敗だったが、終盤に中継ぎに配置転換されると大車輪の活躍だった。3位に浮上した最後の6連勝のうち、ガルシアが3勝。勝ち運をもっていた。
今季はエドワーズ、ガンケルら8人の外国人をかかえていることもあり、頻繁な1、2軍入れ替えが予想される。そのうちの1人をユーティリティーに使えるというのは武器。「本当にベンチのムードをすごく盛り上げてくれる」と明るい性格も戦力と判断した。
ガルシアは球団広報を通じて「状態としてはすごく良い」と肩の不安はないことを強調。起用法については「先発をやりたい気持ちはあるけど」としながらも「投げてくれといわれたところで投げる」と気合を入れた。
矢野監督は「順調に来ているという話なので、いろいろ期待しています」と目を細めた。藤浪の新型コロナウイルス感染などにより、戦力が心配されたが、整いつつある。タクトを振るう日が、待ち遠しい。(大石豊佳)