朝乃山、トランプ大統領に「大関に昇進したことを伝えたい」
大相撲の新大関朝乃山(26)が新型コロナウイルス感染拡大で中止された夏場所初日の予定だった24日、「寂しい気持ちはあるが、この世の中の状況だから仕方がない」と日本相撲協会を通じてコメントした。当初は自粛を求められた相撲を取るなど体を密着させる稽古は現在、各部屋の師匠の判断に任されており、「ぶつかり稽古も少し取り入れている」と土俵の中での稽古も再開しているという。
25日は1年前の夏場所14日目にあたる。平幕だった朝乃山は12勝目を挙げ、自身初優勝が決まった。千秋楽は国賓として来日していたトランプ米大統領と安倍首相も観戦。表彰式では新たに設けられた「米国大統領杯」を直接授与された。「(同大統領に)大関に昇進したことを伝えたい。初優勝することができたからここまで頑張ってこられた」と、忘れられない日となった。
3月の春場所後に昇進し、新大関として本場所でのお披露目はまだかなわない。「早く土俵に立ちたい気持ちはあるが、焦らずに準備をしていきたい」と、7月場所(19日初日・両国国技館)を見据える。(奥村展也)