ヤクルト・高津監督、奥川7月1軍デビュープラン「ヤバイですね。こんな球を18歳が投げるんだ」
ヤクルト・高津臣吾監督(51)が24日、ドラフト1位・奥川恭伸投手(19)=星稜高=を7月に1軍デビューさせるプランを披露した。テレビ朝日系「サンデーLIVE!!」に出演し、現役時代にバッテリーを組んだ古田敦也氏(54)とのリモート対談で明かした。
かつての女房役を相手に高津監督の舌は滑らかだった。古田氏が奥川について、「開幕から1軍っていうのはない?」と斬り込むと、指揮官は「ないですね」と断言。だが、すぐに1軍デビューのプランを明かした。
「7月は…、可能性はあると思います。ファームで80~100球は投げられないといけない。それを何回かこなせれば1軍デビューでしょうね」
25日にも6月19日の1、2軍同日開幕が発表される中、黄金ルーキーのデビューも少しずつ近づいてきた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で自主練習期間となっていた4月以降、奥川はほぼ中5日の登板間隔でブルペン入り。指揮官は何度も埼玉・戸田球場に足を運び、最速154キロ右腕の投球を生でチェックしてきた。近日中にフリー打撃での登板も予定されており、「ヤバイですね。こんな球を18歳が投げるんだって。ちょっと驚きました。あれは勝てますよ」と古田氏に満面の笑みで伝えた。
大幅に延期されていたシーズン開幕後は、毎週火-日曜日の6連戦など、過密日程も予想されている。高津監督は「10何連戦というのも覚悟しなければいけないかもしれない。ファームの選手もうまく使っていかないといけない」と総動員で戦い抜く覚悟を示した。
2015年以来となるリーグVに若い力の台頭は不可欠。昨夏の甲子園準V右腕は、7月の1軍デビューに照準を合わせる。
★ヤクルト・近年の高卒新人投手のデビュー
2017年に梅野雄吾(2試合0勝1敗)が8月9日、寺島成輝(1試合0勝0敗)が9月30日に先発で1軍初登板。デビューが早かったのは、07年の増渕竜義(6試合1勝1敗)でチーム7試合目(4月7日、先発)、03年の高井雄平(27試合5勝6敗)が同20試合目(4月22日、救援)。00年以降で白星を挙げたのは、高井、増渕のほかに、08年の由規(6試合2勝1敗)がいる。