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米本土から飛来した米軍のB1戦略爆撃機などと自衛隊の戦闘機が実施した共同訓練=日本周辺の上空で4月22日、米空軍撮影

米軍運用見直し、即応力強化の「動的戦力運用」に 同盟国に抑止力低下への懸念

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 米軍は本土から離れた地域に前方展開する部隊の運用を大幅に見直し、即応力を強化する「動的戦力運用」(DFE)に乗り出した。中国のミサイル攻撃能力などを念頭に、4月には米領グアムに交代配備してきた戦略爆撃機を本土に戻した。米軍は「抑止力や即応能力の低下は起きない」と主張するが、海外駐留米軍の削減を唱えてきたトランプ政権が打ち出した戦略だけに、同盟国に不安が広がるのは必至とみられる。

 「同盟国にこれまで以上に大きな安全保障を提供できる」。エスパー米国防長官は5月4日、米シンクタンクの講演でDFEの効果を説明し、胸を張った。

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