新庁舎で愛を誓う 開庁記念の結婚式中止、署名と記念撮影で門出「形残せて良かった」 埼玉・川口

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 紋付きはかまと色打ち掛け姿の新郎新婦が24日、埼玉県川口市の新庁舎4階にあるガラス張り吹き抜けの「シビック・キューポラ」で結婚宣誓書に署名した。2人は18組の応募の中から選ばれた同市並木の会社員、篠原秀典さん(41)と佳来(かな)さん(32)で、奥ノ木信夫市長が立会人を務めた。

 新庁舎開庁記念イベントとして30人程度が出席する結婚式を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で式自体は中止に。署名と記念撮影だけの門出となったが、佳来さんは「式ができなくて残念だったけど、こういう形で残せてよかった」と笑顔で話した。

 新庁舎の第1本庁舎は地上9階地下1階で、旧庁舎近くの市民会館跡地に建てられ、7日に旧庁舎の業務はすべて新庁舎に移転した。旧庁舎を取り壊した後には2期棟を建設する予定。【鈴木篤志】