求む「ろう城アート」 出展作募集、たこ揚げでPR 会津美術協会
by 毎日新聞会津美術協会(福島県会津若松市)は、新型コロナウイルスの影響で外出自粛中に制作した芸術作品を集めた展覧会「ろう城アート展」の出展作の募集を始めた。20日には、戊辰(ぼしん)戦争の際の逸話にちなみ、たこ揚げをして多くの応募を呼び掛けた。
戊辰戦争で1868年、会津藩士らが鶴ケ城に籠城(ろうじょう)した際、城内の士気を高め、敵に「まだ余裕がある」と思わせるためにたこを揚げた。この日、美術協会会員らと会津唐人凧(だこ)を揚げた馬場泰会長(64)は「自宅籠城はマイナスもあるが、プラスに考えて、自分を見つめ直す時間や孤独を楽しむ時間にしてほしい。ウイルスとは長い付き合いになるので、できる限りの楽しいことをしたい」と話した。
「ろう城アート展」は、新型コロナの影響が続く中、ストレスとうまく付き合い、アートで自分の思いを表現してもらおうと企画された。1人1点の応募で、絵や立体作品の写真を撮り、同協会宛てにメール(yasushibaba10@gmail.com)で送る。応募作は、同協会ホームページ内のギャラリーに展示される。締め切りは鶴ケ城の籠城が終わった9月22日。【三浦研吾】