鎌倉や横須賀沖、「南国のような」エメラルドグリーンに

https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/05/20200525-OYT1I50019-1.jpg?type=large
海面が乳白色やエメラルドグリーンに見える「白潮」の現象(24日、神奈川県横須賀市で、読売ヘリから)=関口寛人撮影

 神奈川県の鎌倉市や横須賀市など相模湾沿岸で、海面がエメラルドグリーンや乳白色に見える「白潮」の現象が上空から確認された。住民らは「南国の海のようだ」と驚いている。

 調査した横浜国立大臨海環境センターの下出信次教授(生物海洋学)らによると、炭酸カルシウムで覆われた植物プランクトンの一種、円石藻(えんせきそう)が大量発生したことが原因とみられる。

 現象は今月8日頃から、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星が撮影した写真でも確認されていた。下出教授は「海水温が高く、風の弱い日が続いたことが関係したのでは。ただ、漁業に大きな影響はないだろう」とみている。