鎌倉や横須賀沖、「南国のような」エメラルドグリーンに
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神奈川県の鎌倉市や横須賀市など相模湾沿岸で、海面がエメラルドグリーンや乳白色に見える「白潮」の現象が上空から確認された。住民らは「南国の海のようだ」と驚いている。
調査した横浜国立大臨海環境センターの下出信次教授(生物海洋学)らによると、炭酸カルシウムで覆われた植物プランクトンの一種、円石藻(えんせきそう)が大量発生したことが原因とみられる。
現象は今月8日頃から、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星が撮影した写真でも確認されていた。下出教授は「海水温が高く、風の弱い日が続いたことが関係したのでは。ただ、漁業に大きな影響はないだろう」とみている。