カピバラとランチ?「ぬいぐるみ」優先席設置 楽しくソーシャルディスタンス

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 静岡県伊東市の「伊豆シャボテン動物公園」内のレストランで、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保を考え、人との間の座席にカピバラなどのぬいぐるみを置く取り組みが行われている。

 緊急事態宣言を受けて同園は4月20日から休園。その後、今月16日の営業再開にあたり感染防止策を検討する中でこの方法を発案。別々の来園者が隣り合わないように「ぬいぐるみ優先席」を設置。また来園者グループ内での「密接」を避けるためテーブル座席にもぬいぐるみを置いている。

 飼育員を目指し動物園予備校で勉強する吉丸敬士郎さん(18)は「カピバラと一緒にランチをしているようで楽しい」と笑顔を見せた。

 同園の中村智昭園長(51)は、「人との距離は取らなければならないけれど、単に席を間引くのは寂しい。楽しい空間だからこそのやり方で、気をつけて過ごしてほしい」と話した。【吉田航太】