夕張メロン初競り、過去最安値大幅に下回る2玉12万円 コロナの影響大きく

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 北海道夕張市特産の初夏の味覚「夕張メロン」の初競りが25日、札幌市中央卸売市場であり、過去最安値を大幅に下回る2玉12万円で落札された。リーマン・ショック後の2009年に記録した50万円を大幅に下回った。市場関係者は、新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞を念頭に「世相を表した結果となった」と肩を落とした。

 今年は感染予防のため、人が動き回る例年の「移動競り」に代わり、一定の位置にとどまる「固定競り」で実施。釧路市の仲卸業「ふたみ青果」が落札した。通常の相場は2玉約7000~約8000円だが、初競りは「ご祝儀相場」になるのが慣例。19年は過去最高の500万円で落札された。

 同市場運営会社取締役の木澤岳志さんは「観光客の減少に加え、百貨店も閉まっており自粛の影響が強く出た。道産食材の出荷はここからがスタート。より多くの人に食べてほしい」と話した。【土谷純一】