「改正案こそ不要不急」「政治家と検察の密着は危険」厳しい批判の声、相次ぐ 三重
by 会員限定有料記事 毎日新聞政府が成立を目指していた検事総長や検事長らの定年延長を可能にする検察庁法改正案。世論の強い反発に後押しされ、今国会での成立見送りが決まった。三重県内からも同法案や一連の審議について厳しい批判の声が上がっている。【朝比奈由佳、尾崎稔裕】
「検察を政権が思い通りに操るなんて許せないよ。完全に廃案にしなきゃいかん」と憤るのは伊勢市河崎の古書店経営、奥村薫さん(69)。「デモや署名運動の経験はあるけど、そうした異議申し立てが国を動かしたということはなかった。だからツイッターでの抗議デモは新鮮で、声を上げた若い人たちが頼もしかった」とネット言論の力を評価する。「結局、マージャンスキャンダルでトップ人事が白紙になったことには笑っちゃうぜ。笑ってる場合じゃないけどね。政府は法案改正を諦めてないんだから」
ある自治体議会のベテラン自民議員は「党の真意は知らないが、私は反対だ。議員仲間からも賛成意見など聞いたことがない。国のトップの気分で検察人事を決めるようになれば日本は完全に終わる」と法案反対の姿勢を隠さない。
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