夕張メロン初競り、需要減で2玉12万円…昨年は過去最高の500万円

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例年より大幅に安い価格で落札された「夕張メロン」(25日午前7時15分、札幌市で)=松本拓也撮影

 高級フルーツとして知られる「夕張メロン」の初競りが25日、札幌市中央卸売市場で行われた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で需要が落ち込んでいることもあり、落札額は2玉12万円と、過去最高額だった昨年(2玉500万円)のわずか2・4%だった。

 市場の競り責任者の木沢岳志さん(62)は「新型コロナウイルスの影響で観光客が激減するとともに、百貨店が軒並み休業しているのが要因」と話す。市場では感染防止のため、3月から競りの一般見学が中止されている。この日も仲買人たちは互いに間隔を空けて競りを行った。落札したのは青果仲卸業「ふたみ青果」札幌支店(札幌市)だった。

 近年、夕張メロンの初競りの最高値は2玉100万円以上で推移。木沢さんは「価格は下がったが、おいしいメロンがそろっている。北海道の食材を食べてにこやかになってほしい」と期待する。