S・ラモス&モドリッチ、10回目のCL優勝引き寄せた劇的弾の記憶「最後まであきらめないのがマドリーのDNA」
2020年5月24日、Rマドリードが10回目のチャンピオンズリーグ(CL)優勝、デシマを達成してからちょうど6年目を迎えた。DFセルヒオ・ラモスとMFルカ・モドリッチが、優勝を引き寄せたあの92分48秒のゴールを振り返っている。
リスボンで、同じスペイン首都に拠を構えるAマドリードとのCL決勝に臨んだRマドリードは、36分にディエゴ・ゴディンの先制点を許して、同点に追いつけぬまま後半アディショナルタイムを迎えた。このままアトレティコがリードを守り切るかに思えたが92分48秒、モドリッチの右CKからS・ラモスがヘディングシュートで現RマドリードGKティボ・クルトワを破り、土壇場に同点に追いついた。延長戦までこぎつけたRマドリードは、守備一辺倒で疲労困憊となっていたアトレティコに対して、MFガレス・ベイル、DFマルセロ、FWクリスティアーノ・ロナウドがゴールを決め、4-1で優勝を果たしたのだった。
S・ラモスとモドリッチは、Rマドリードの公式ウェブサイトであの劇的なヘディング弾を振り返った。モドリッチは、あのCKが入念に練習していたことだと述懐している。
「僕は落ち着いていた。絶対にゴールは決まるとね。セルヒオのポジショニングは完璧だったよ。あのCKはシーズンを通して練習し続けていたものだったんだ。バイエルン戦や、リーガでも何回か決めることができていたね。僕は然るべき場所にボールを送らなければいけなかった。実際にそうできたけど、セルヒオの動き、シュートはどちらも完璧だった」
そしてS・ラモスは、唯一存在していたコースに頭でボールを送った「素晴らしいシュート」と形容している。
「やっぱりあれは素晴らしいシュートだった。実行のプランも、ジャンプも、飛距離もね。思うに、あのゴール隅以外にボールが枠内に入る選択肢はなかった。モドリッチのクロスも素晴らしかった。自分がファーサイドにいたのは、そこから選手たちが集中している場所が見えたからだ。自分はゴディンにマークされていて、その前にはベイルとクリスティアーノらがいた。僕は一瞬ボールに向かう素振りをしてから、ファーから中央へと入り込んだ。その一瞬、中央であれだけの選手が揉み合っている状況で、ゴディンは自分をつかまえることができなかったわけだ。ポジション争いに勝った僕は、ノーマークでヘディングシュートを打つことができた」
「残り1分、1秒と可能性がある限り最後まで戦う。それがマドリーのDNAなんだ。最後まで、できると考えなくちゃいけないんだよ」(Goal.com)