舛添氏　安倍首相の会見に「自画自賛のみでは第二波に耐えられない」

　元厚労相、前東京都知事の舛添要一氏が２５日、ツイッターで、この日、行われた緊急事態宣言解除にあたっての安倍晋三首相の記者会見をシビアに評価した。

　首相は会見で「日本ならではのやり方で、わずか１カ月半で今回の流行をほぼ収束させることができました。まさに日本モデルの力を示せたと思います」と述べた。

　舛添氏は「『日本モデル』とは何か、そして、それは世界に輸出できるのか」と、首相の主張を疑問視。

　「要は、国民が努力したこと、握手やハグなし、箸での食事、室内土足厳禁などの生活習慣が効いたのだ」と指摘し、「政権の自画自賛のみでは、第二波に耐えられない」と危機感をあらわにした。

　さらに、安倍政権の経済対策を「全てが遅すぎる。アベノマスク、１０万円、届いていない地域の方が多い。休業補償なども、手続きが複雑で時間がかかる。これも、受給していない事業者のほうが多い。倒産してから、失業してから届いても意味がない。首相は感染防止対策に最大２００万円を支給するというが、劇場も飲食店も、間隔をとるような『新しい生活様式』に対応するために、客の数が３分の１～４分の１に減ってしまう。２００万円ではとても足りないだろう」と酷評。

　「倒産も失業も、容易には減らないだろう」と厳しい見通しを示し、「見通しが楽観的に過ぎる」と警告している。