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芝田山広報部長 6月中旬にも出稽古“解禁”を示唆 一方で警戒感も「世間一般と同じとは」

 日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が25日、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が全面解除されることを受け、電話での代表取材に応じた。「世の感染状況が良くなっていったとして6月の中旬が下旬か、7月の初めには何とか出稽古解禁になればいい。今のところはまだまだ難しい状況。7月初めでも、通常の番付発表くらい」と6月中旬にも出稽古“解禁”の見通しを示した。

 22日には同宣言が解除されても不要不急の外出を引き続き禁止するなど各部屋に通達。無観客で開催を目指す「7月場所」(7月19日初日、両国国技館)に向け、まだ協会の自粛は続く。

 「国が解除ということですが、北海道の鈴木知事が言っているように、国が解除しても道内は今の状態を続けてくださいと、われわれも同じ。コロナが全面的になくなったわけじゃない。ワクチンができましたよ、ということじゃない。陽性の人が陰性になって再陽性になった人もいる。難しい。先週もお伝えした通り協会としては引き続き、不要不急の外出は避けて自粛を続けていこうということ。稽古においては師匠が弟子の体調管理をしっかりするということ」と芝田山部長は説明した。

 街中には解放感も出てきたが、手綱は緩めない。「(相撲界は)世間一般と同じというわけにはいかない。厳しい状況なので、解除されたからいいだろう、とはならない。協会としての決まり事。とにかくコロナにかからないでくれってこと」と話した。