ヤクルト・ドラ1奥川、あるぞ7月1軍デビュー 自主練期間で高津監督ホレた
ヤクルトの高津臣吾監督(51)が24日、ドラフト1位・奥川恭伸投手(19)=星稜=の起用について言及し、早ければ7月に1軍デビューさせる可能性を示した。テレビ朝日系「サンデーLIVE!!」(日曜、前5・50)に出演し、現役時代に黄金バッテリーを組んでいた古田敦也氏との対談で今後の方針を明かした。
かつての女房役から投げられた直球質問を、しっかりと受け止めた。「7月の可能性はあると思います」。言葉を選びながらも明言した。ただし、1軍昇格の条件には「ファームで80(球)から100球は投げられないといけないので。それを何回かこなせてから」と注文も付けた。
投手再建へと挑む新体制1年目だ。指揮官は積極的にブルペンへと足を運び、自主練習期間中は何度も戸田へも視察に訪れた。そんな日々に、すっかり奥川の投球に魅了された様子。「奥川くん、ヤバいですね」と切り出すと「こんな球を18歳(高卒1年目)が投げるんだって。あれは勝てますよ」と言葉は弾んだ。そして熱い思いは続く。
「投手36人を全員底上げしないと、今のままでは絶対に勝てない。投手の再建って、簡単じゃないんですよ」
進む道は険しく、長い。ただ一点に輝く光を道しるべにして。「優勝を目指します!!」。新たな風も、高津新体制の背中を押す。セ界の頂点へ向け、静かに歩き出した。