ニューカッスル、1年でベニテス監督復帰へ? 新体制で「帰還に興味」と英紙報道
3兆円以上の資産を持つ新オーナーの下での采配を希望か
イングランド・プレミアリーグのニューカッスルは、現オーナーのマイク・アシュリー氏からサウジアラビア政府系企業への売却成立まで秒読みと伝えられている。来季に向けた大型補強の噂も出ているなか、昨季限りで退任したラファエル・ベニテス監督が“復帰”を希望していると、英紙「デイリー・テレグラフ」が報じた。
ニューカッスルは2007年からアシュリー氏が保有しているが、サウジアラビア政府系企業のPCPキャピタルパートナーズへの売却が進んでいる。同企業は260億ポンド(約3兆4500億円)以上の資産を持つとされ、今月中にもリーグによる承認が得られると報じられてきた。
“金満オーナー”による買収となれば、当然ながら大型補強の話も出てくる。ウェールズ代表FWギャレス・ベイルらの名前も浮上しているなか、現在は中国の大連一方で指揮を執るベニテス監督が復帰を画策しているという。
ベニテス監督はリバプール時代にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇を成し遂げ、母国スペインではバレンシアやレアル・マドリードといった強豪を率いてきた名将だ。2016年から約3年間にわたってニューカッスルを率い、一度は降格したチームをプレミアリーグに昇格させるなど、その手腕を発揮していた。
「デイリー・テレグラフ」紙は「大連一方のベニテスは、新オーナーの下でのニューカッスル帰還に興味を抱いている」として、1年での“電撃復帰”を報道。ニューカッスルに戻る場合には、マンチェスター・シティのイングランド代表DFジョン・ストーンズとチェルシーのイングランド代表MFロス・バークリーを獲得する算段を立てているともされている。
ベニテス監督には大連一方との契約が残っており、退任するには高額の違約金が発生すると見られるが、新オーナーは財力的に難なく捻出できると英紙「デイリー・ミラー」などは予測。決して現実味のない話ではなさそうだ。
ベニテス監督の復帰や、大型補強の進展によっては、ニューカッスルに所属する日本代表FW武藤嘉紀にも影響が出ることは間違いない。引き続き、その動向には注目していくべきだろう。
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