ミラン“内紛劇”、伝説の名将が古巣の経営陣を暗に批判 「尊厳を失った人生とは…」
サッキ氏が古巣の内紛劇に言及 マルディーニには「ミランに残ってほしいが…」
1980年代後半からACミランを率い、当時の画期的な戦術「ゾーンプレス」により黄金期を形成した名将アリゴ・サッキ氏が、ミランの内紛についてコメントした。若き日に指導した元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏についてシェークスピアの言葉を引用し、経営陣へ批判的な思いをにじませた。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。
ミランの来季監督を巡り内紛が起こった。ドイツ人のラルフ・ラングニック氏の就任を推す経営権を持つ米ファンド「エリオット・マネジメント」と、昨年1月にアーセナルからやってきたイヴァン・ガジディス最高経営責任者(CEO)が、イタリア路線の継続を推す元クロアチア代表MFズボニミール・ボバン氏とマルディーニ氏の黄金時代を知る強化部門の幹部2人と対立した。
しかし、結果的にはボバン氏が解任となり、マルディーニ氏も今季終了後の退団が濃厚とされる。この状況にサッキ氏は、「ボバンのことはとても残念に思う。私は彼に対して、非常に賢い人物だという敬意を持っている」としたうえで、マルディーニ氏への思いも語った。
「望みを言うなら、彼にはミランに残ってほしい。だが、シェークスピアも語っていたように尊厳を失った人生とは悲惨なものだ」
サッキ氏の言葉からは、ボバン氏を解任してマルディーニ氏も追いやろうとしている経営陣への批判的な思いがにじんでいる。ミラン復権に対してマルディーニ氏の力を期待している一方、信頼を与えられないミランに残ることは苦しい選択だという理解も示した。
これまでに多くのOBや元関係者がミランに対してコメントを発してきたが、そのほとんどが経営陣に対して批判的なもの。果たしてミランは、クラブの歴史と決別するような方針を続けていくことになるのだろうか。
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