売り上げ9割減の駅弁界のスター、ドライブスルーで行列

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新型コロナウイルス

2020年5月25日 11時50分

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拡大する淡路屋が5月から始めたドライブスルーでの弁当販売(淡路屋提供)

 「ひっぱりだこ飯」などの人気駅弁を販売する淡路屋(神戸市東灘区)が今月から、日本酒の製造・販売を手がける神戸酒心館(同市同区)の駐車場でドライブスルー式で弁当の販売を始めた。新型コロナウイルス対策で旅行や移動の自粛が求められる中、駅弁界のスターといえる淡路屋が街頭販売に乗り出したとあって、連日長蛇の列ができ、弁当も完売が続いている。

 弁当は定番の「ひっぱりだこ飯」や、日本酒「福寿」の酒かすを使用した「酒乃蔵すきやき弁当」など12種類。淡路屋は、新型コロナの影響で駅構内での弁当の販売を一時控えていたが、より多くの人に駅弁を味わってもらえるよう、神戸酒心館の駐車場を貸し出してもらったという。

 1日に150~200個ほどの弁当が売れ、週末は300個に達する人気。淡路屋の常務取締役を務める柳本雄基さん(38)は「4月は昨年と比べると売り上げが9割ほど落ち、お先真っ暗だった。今回の販売で、駅に行く機会の少ない人にも、弁当を購入してもらいたい」と話した。

 販売は31日までの予定で、午前10時半~午後2時。(森下友貴)

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