休職の市民らに農作業を りんご園で摘果に汗 弘前市がマッチング支援 青森

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休職を余儀なくされるなどした市民らに、人手不足で悩む農業の現場で働いてもらおうと、青森県弘前市がマッチング支援事業を始めている。24日は市内の大学生6人がリンゴ園での作業に汗を流した。【江沢雄志】

 弘前市は、市民または市内に通勤・通学する人のうち、感染拡大によって業績が悪化した勤務先を解雇された人、アルバイト収入が減少した学生などを臨時作業員として新たに雇用した市内の農業者・農業法人に対し、1日の賃金の半分(上限は1人3000円)を補助する。22日時点で169人が就労中または就労見込みで、4月1日から11月30日までの期間を対象としている。

 弘前市内にある「山下果樹園」では24日、弘前大の学生6人が良質なリンゴを作るために幼果を摘み取る摘果作業に従事した。園主の山下規男さん(65)は「大きなリンゴを育てるためにできるだけ早く行いたい作業。作業ののみ込みも早く助かっている」と学生らをねぎらった。

 弘前大人文社会科学部2年の北畑友基さん(19)は、アルバイト先のレストランが新型コロナの影響で休業したため、大学生協で求人を見つけて応募した。「農作業は初めてだが、1週間ほどで慣れた。レストランが再開しても掛け持ちで続けたい」と話した。農学生命科学部2年の鈴木ひなのさん(20)は「コロナの影響で大学での農業実習の機会がなくなったので、この機会は貴重」と語った。

 視察に訪れた桜田宏市長は「この機会に多くの方に農業に関わってもらい、裾野を広げたい」と呼びかけた。