パンくず巡りネズミが大げんか、動物写真大賞に駅ホームの光景
(CNN) 英ロンドン地下鉄の駅構内で夕暮れ時、ネズミ2匹がホームに落ちたパンくずを取り合って大げんか――。そんな光景をとらえた若い写真家の1枚が、ロンドン自然史博物館の「野生動物写真家大賞」を受賞した。
「駅のけんか」と題されたこの作品は、4万8000枚以上の写真の中から市民の投票によって選ばれた。
アナコンダをくわえる2匹のジャガー/Michel Zoghzoghi写真では駅に残されたパンくずを巡り、2匹のネズミが取っ組み合いのけんかを繰り広げている。
撮影した英BBCの調査員サム・ロウリー氏(25)はCNNの取材に、「ロンドン地下鉄にネズミがいることは誰でも知っているが、今回のような視点を取った人は以前にはいなかったと思う」と語った。
ボクサーの姿でたたずむオランウータン/Aaron Gekoskiロンドン中心部の様々な駅で地面に寝そべって撮影をしていたところ、通勤者からはいぶかしげな視線が注がれた。それでも「人々は興味津々で、盛んに話しかけてきて理解を示してくれた」という。
自然保護官と若いサイ/ Martin Buzoraロウリー氏の受賞は12日に発表された。最終選考には25作品が残っていた。
北極圏に暮らす白いトナカイの群れ/ Francis De Andres受賞作以外には、タイのバンコクで無理やり芸をさせられるオランウータン、ブラジルでアナコンダをくわえるジャガー2匹、ケニアで自然保護官と寄り添うサイ、白いトナカイの群れをそれぞれ捉えた4作品が高い評価を集めた。